ハリウッドの映画音楽で特にワーグナーおよびワーグナーサウンドを継承した作曲家達を主に名曲を再生し、解説を受ける。マックス・スタイナーは、かつて「仮にワーグナーが今世紀に生きていたら、映画音楽でナンバーワンの作曲家になっていたでしょう」と語った。彼の作曲した映画「風と共に去りぬ」の「タラのテーマ」はワーグナーの使ったライトモティーフ(オペラや交響詩などの楽曲中において特定の人物や状況などと結びつけられ、繰り返し使われる短い主題や動機)を継承し名曲となった。ワーグナー自身の楽劇「ワルキューレ」より「ワルキューレの騎行」はコッポラ監督の地獄の黙示録でも使われ有名となる。ワーグナーは音楽と舞台上の動きをシンクロさせる台本とト書きも書いていて、これが映画音楽にぴったりであった。この他の作曲家は下記のレジメに記載があるが、これらは世界のトップオーケストラの定期演奏会で演奏されるようになり映画音楽は一流のクラシックとなった。