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講座レポート 2024/11/18 No.2024-14 世界一幸せな国 北欧のシニア


講座日  令和6年11月18日 13:30~15:30                              

講師   藤田さなえ (デモクラシーフェティバルジャパン発起人)


藤田講師は49歳で大手企業本社人事部を退職し、英国留学で日本語教師資格を取得。 コペンハーゲン大学で教える。息子は3人。 デンマーク人教え子を養子にし、二人でバックパックでラオス・ミヤンマーなど、東南アジア僻地を訪ねる。滞在及び渡航経験は世界50カ国以上。 本日の講座は北欧諸国(デンマーク、スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、アイスランド)が国連レポートで幸福度ランキング(個人の主観的な生活評価)上位を占めており、現地での体験から得た生活、社会の仕組み等を解説して、北欧の理解を深める事である。例えばデンマークでは18歳位で独立。医療、介護、教育は無料なので親のサポートは不要。給与の半分位を税金に払い、さらに消費税は25%であるがシニアになると映画、交通、魚釣り、さらに罰金までも割引となる。年金は税引き後平均187,000円+サポート11,000円で老後の貯蓄が無くても心配が少ない。 1982年にデンマークで提唱された高齢者福祉の3原則は①自己決定権 ②生活の継続性 ③残存能力の活用で各国に広がっている。エルダーハウス(老人ホーム)は個室平均65㎡と広い。人との会話頻度はスウェーデン対日本だと①殆ど毎日,ス52.2%:日23.7%,殆ど無し,ス14.3%:日25.4%。シニア大学、シニアの出会いサイトもあり、お金のせいで何か出来ないことが少ないのだ。北欧のシニアたちは①「新しい○○」を人間関係も含め試す。②自分で自分を楽しませる。③「楽しんで生きる」ことから引退しない。④最後まで自分の人生をあきらめない。を目指している。広範な福祉給付、市民の自律性と自由度の高さ、社会的支援、健康寿命、質の高い国家機関、さまざまな市民への手厚いケアなどが人生の満足度の高さに寄与していると考えられる。日本のシニアと比べ参考となる部分が多々ある講座であった。


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