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講座レポート 2024/10/7 No.2024-11 関東平野の地下に潜む基盤の凹み・日本列島 山国誕生の謎


講座日  令和6年10月7日 13:30~15:30                              

講師   高橋雅紀 (地質学者)


高橋雅紀講師は東北大学大学院理学研究科 博士課程地学専攻を終了後2001年に独立行政法人 産業技術総合研究所へ入所、関東平野の様々な地を調査、40年近く、日本列島の成り立ちを研究。2017年に「日本海溝移動説」を発表し、NHKスペシャル「列島誕生ジオ・ジャパン」で放映(2017年)。ブラタモリ秩父(2017年)・長瀞(2017年)・下関(2018年)・つくば(2021年)・日本の岩石SP(2021年)に出演。 日本列島が大陸から分離し始めたのがおよそ2000万年前,そのまま日本海が拡大して,関東地方は引っ張られて基盤岩が傾きながら沈降する半地溝が出来、関東平野はその基盤の凹みによって,大地震の際に長周期で長く揺れ続けてしまうとの事。 日本列島山国誕生の解説においてはおよそ 300 万年前にフィリピン海プレートの運動方向が北向きから北西向きに変わり,東北日本は西に押し戻され,固い日本海の海洋地殻に阻まれた東北日本は隆起し,山国に成長した。この説明のため受講者全員に地殻変動アナログ模型が配布され、これを組み立てる事により理解を深める事が出来ました。地球表面のプレート運動は、回転運動として表現され、その中心をオイラー極という。受講者は日本列島誕生の仕組み、およびプレートのひずみによる地震発生のメカニズム等の知識を吸収しました。


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