講座日 令和6年7月1日 13:30~15:30
講師 大角和平 ((株)大角玉屋代表取締役 )
都営新宿線曙橋駅を降りて住吉町生涯学習館へむかう5分ほどの道のりの中程に和菓子処 大角玉屋本店がある。ここの取締役社長でいちご豆大福を発案した大角和平氏が玉屋の発展の歴史講座およびいちご豆大福の製作実演をきのえね会会員に指導しながら行った。大正元年創業の大角玉屋は和平氏が3代目。1974年に5年の修行を終えて帰ってくると店は老朽化が進んでいて、ペコちゃん菓子やアイスクリームなども販売していた。これらを一掃。オリジナル商品を全面に出し、サービスデイを実施したりしている内に徐々に売り上げ上昇。1985年にいちごのショートケーキを食べていて、和菓子にいちごを入れるアイデアが浮かぶ。あんは和菓子屋の命。試行錯誤の末、大福につぶしあん、中にいちごとなる。初日に30個。珍しがられて完売。翌日60個完売。100個、200個と続きリピーターも出て、当時フジテレビ本社が近く、アナウンサーがラジオでつぶやいたところ売れ行きが急上昇。ピークは1日3000個売れた。また全国でいちご大福が売られるようになった。和平社長はいちご大福の販売を独占せず、レシピも公開して和菓子店の売り上げを3割上げたことで和菓子協会から表彰された。ただし、各地に元祖を名乗る和菓子店が頻出したので、弁護士を立てて解決した。和平社長の人生の指針は真面目にコツコツ、少しずつ前に進む。休まないであり、いちご豆大福の他にも沢山の和菓子を創作、販売している。現在23店舗が展開中でなかには銀行、国会、警視庁にも出店を持っている由。 後半はいちご豆大福の製作実演があり、きのえね会の2名が参加。大変忙しい方ながら大角玉屋の変遷を話して頂き、また製作実演も非常に興味深く、新宿の身近な場所の偉人からの有意義な講座であった。
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