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講座レポート 2024/6/3 No.2024-5 オーケストラを聴こう!Ⅳ ハリウッド映画音楽


講座日  令和6年6月3日 13:30~15:30                              

講師   松村哲哉 (翻訳家)


2023年4月10日の講座に続き4回目の講義。ハリウッドの映画音楽で特にワーグナーおよびワーグナーサウンドを継承した作曲家達を主に名曲を再生し、解説を受ける。マックス・スタイナーは、かつて「仮にワーグナーが今世紀に生きていたら、映画音楽でナンバーワンの作曲家になっていたでしょう」と語った。彼の作曲した映画「風と共に去りぬ」の「タラのテーマ」はワーグナーの使ったライトモティーフ(オペラや交響詩などの楽曲中において特定の人物や状況などと結びつけられ、繰り返し使われる短い主題や動機)を継承し名曲となった。ワーグナー自身の楽劇「ワルキューレ」より「ワルキューレの騎行」はコッポラ監督の地獄の黙示録でも使われ有名となる。ワーグナーは音楽と舞台上の動きをシンクロさせる台本とト書きも書いていて、これが映画音楽にぴったりであった。この他作曲家のミクロス・ロージャ映画「ベン・ハー」、バーナード・ハーマン映画「サイコ」、「めまい」、エルマー・バーンスタイン映画「荒野の7人」、エンニオ・モリコーネ映画「続・夕日のガンマン」、室内楽のための音楽「レンマ」、ミクロス・ロージャ「主題、変奏と終曲」、伊福部昭/佐藤直紀映画「ゴジラ-1.0」、芥川也寸志NHK大河ドラマ「赤穂浪士」、ニーノ・ロータ映画「ロミオとジュリエット」、「弦楽のための協奏曲」、映画「ゴッドファーザー」、ジョン・ウイリアムズ 映画「スター・ウオーズ エピソード4」など世界のトップオーケストラの定期演奏会で演奏されるようになり映画音楽は一流のクラシックとなった。映像なしでも映画音楽を楽しんだ講座でした。


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