講座日 令和5年12月18日 13:30~15:30
講師 鈴木靖 (新宿歴史博物館 館長)
江戸時代は諸大名が江戸屋敷を持っており、上屋敷、中屋敷、下屋敷があったため、必然的に武士の多い町であった。武士は約70万人、町人は約50万人であった。大名屋敷は幕末期において約600、面積においては旗本・御家人を加えると江戸の約68%を占めた。江戸時代の地域特性が現在も一部では色濃く残っており、町の境は現在も使われている場所もある。新宿地区においては牛込、市谷、四谷に大名屋敷があり、内藤家→新宿御苑、尾張徳川家→防衛省、戸山公園となり、また組屋敷として鉄砲百人組同心→百人町、御箪笥組同心→箪笥町があった。特に尾張徳川家は江戸で最大の大名屋敷であった。町人地もわずかではあるが牛込、市谷、四谷にあり、寺社地は横寺町、市谷薬王寺町に見ることができる。近郊農村として西新宿、北新宿、戸塚、落合、角筈、柏木、諏訪、早稲田、落合、葛ケ谷で、宿場は内藤新宿 新宿1~4丁目となる。また当時の江戸詰藩士たちの長屋での暮らし、組屋敷の様子(間口が狭く奥行が長い屋敷で裏面は自家用の畑などがあったし、表側を貸家にして経済的安定を計る者も多かった)等々職人、商人、日雇い、農村の生活の様子、宿場、町屋敷の経営などの講義があり、地元だけに身近に感じられ、興味ある講座であった。
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