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講座レポート 2023/7/10 No.2023-7 NHK大河ドラマに因み”どうする家康”


講座日  令和5年7月10日 13:30~15:30                              

講師   松村英明 (日本歴史文化研究所教授)


NHKの大河ドラマ「どうする家康」が佳境に入り、謀反の疑いで正妻築山殿及び嫡男信康を失って、それから本能寺の変にドラマはすすんで行くのであるが、史実とあまりに違う部分があり、大河ドラマが史実とは違っていることの解説を講師から受けた。まず家康の祖先は源氏の流れというのは自称で明確な根拠は無し。出身の松平家は三河の山奥者と見なされていた。源氏出身者の住んだ得川郷からの名をとり徳川への改名に策を弄して朝廷に認可させる。性格は執念深く狡猾、剛毅さ欠如、出自悪く僻み根性強い、獰猛、神経質。戦国武将特有の猜疑心強い。無学教養なく空威張り。ただし「天運。強健、長命」あり。ドラマの松本潤とは大違い、ただ松本潤では天下は取れなかっただろうとのこと。何故天下をとれたのか。天運、長命 ― 敵将今川義元(41歳)の戦没。武田信玄(52歳)の病死。織田信長(48歳)の横死などで宿敵が死去していき、家康は73歳まで生きた。11男5女を設け、60歳代に生まれた息子に御三家を継がせている。また秀吉の凄さに脱帽。秀吉の生前は臣下となる。死後は徳川盤石体制を確立。ドラマはドラマとして歴史の奥深さ、面白さに感銘した。

 


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