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講座レポート 2023/6/12 No.2023-6 文明堂の歴史 (カステラを楽しむ)


講座日  令和5年6月12日 13:30~15:30                              

講師   宮﨑進司 (文明堂東京社長)


1900年に中川安五郎がスペイン伝来のカステラの製造販売で長崎にて創業。実弟の宮﨑甚左衛門が1922年に東京進出。その後の出店はのれん分けという形で麻布、新宿、日本橋、銀座、神戸、横浜、浜松に分社化して進出。「カステラ1番、電話は2番」の広告や、日本初の百貨店での実演販売をはじめ人々の注目を集め全国的な企業となった。本日の講師は結婚を決めた女性がなんと文明堂新宿の社長の一人娘だった事で、ついには婿経営者となったドラマのような人である。宮﨑講師は自己紹介から始まり結婚までの経緯、改姓の苦労などを聞かしてくれた。社長になってから、分社化による文明堂同士の競争や異なるレシピでの味の違いのクレームなどの弊害を打破するため再統合を推進。また婿経営者の長期的観点からの経営利点などを合理的に解説。さらにカステラのルーツを探るスペイン、ポルトガルの旅を敢行。マドリッドのカステラ風のお菓子やトレドの修道院での素朴なお菓子に出会う。ちなみにカステラの原料は卵、小麦粉、砂糖、水あめのみで添加物無しでふっくらしっとりしていて日本で進化した。最近はコロナ禍における売り上げ減少対策として、広いスペースを生かした、さいたまあおぞら工房の立ち上げやアスリート向けカステラ V! CASTELLAなどを開発している。

 


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