講座日 令和5年6月5日 13:30~15:30
講師 伊藤千尋 (元新聞記者・ジャーナリスト)
ホットな国際政治 「ウクライナから台湾、日本へ」
伊藤千尋講師は21歳の時バックパックで世界一周。うち半年はキューバでサトウキビ刈り。その後「ジプシー」調査探検隊を組織し東欧へ1年。さらに朝日新聞に40年勤務し中南米、欧州、米国特派員。退社後はフリージャーナリストとなり82カ国を取材という経歴の持ち主で国際面での知識、経験が豊富で講義は判りやすく説得力もあった。
ウクライナについてこの1年あまりの展開、戦争をどう終わらせるのかの解説。また大国の侵略戦争はすべて失敗した多くの例を上げての説明。軍拡をはかる日本政府に対して「敵と同じ戦力を持てば攻められない」という抑止論の破綻。仮想敵国の中国の軍事費に匹敵する予算は不可能という解説。台湾有事の危機は米軍が予算獲得の為に主張されたものであり、実際の可能性は低いとの認識。台湾も現状維持を希望している国民が殆どで独立希望は7.7%のみ。 国を守るという思想はすなわち敵を作ることであり、哲学者イマヌエル・カントが1795年の著作 『永遠平和のために』で表わしている「人間の自然状態は戦争である。よって平和は創設されなければならない」すなわち人類はほっておくと戦争をするので平和の構築を世界ですすめて行かなければならないとの解説はよく理解した。講義項目が盛りだくさんで全ての項目の講義が出来なかったのは残念であった。
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