講座日 令和4年5月19日 13:30~15:30
講師 皆川典久講師 (東京スリバチ学会会長)
2021年12月20日の東京スリバチ地形散歩のすすめ Ⅱに続く3回目の講座。
今回は新規会員も多い事であり、前2回のおさらいを兼ねての講義。話しぶりによどみがなく明瞭で判り易い講座であった。東京の地形概論、地形由来の地名、例えば渋谷、四ッ谷、千駄ヶ谷、幡ヶ谷、世田谷、谷中、鶯谷など元々谷であった場所、神田、千代田、桜田、早稲田、溜池など下町低地で農業地だった場所などの解説。江戸時代時代には多くの大名屋敷があり、屋敷内に池を設置することが客人へのもてなしとして良しとされ、池は元々湧水をためたものだった。よってスリバチ地形が多く作られこれらを調べながら散歩する魅力となっている。ブラタモリは坂の探索からスタートしたがスリバチ地形で皆川講師が共演したこともあり、地形が好きといえる世の中になった。他に、四ッ谷の地名の由来、荒木町の一級スリバチ(4方向が閉じているスリバチ)、宮城県仙台市の地形と東京の類似性、津波対策で小高い地域に作られるお城、城下町等々地形に関する興味ある講座で地形散歩が楽しくなった。