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講座レポート 2022/12/12 No.16 転倒を防ぐからだと住環境の作り方


講座日  令和4年12月12日 13:30~15:30

講師   佐藤彰紘講師 (目白大学教授)


高齢者は転倒しやすくなると同時に、転倒して入院する割合も増え、車椅子状態になったり、認知症になったりする確率が高い。今回の講義は統計的な傾向、および転倒になりやすい生活、予防法など、詳しく解説する講座であった。

地域高齢者の1年間の転倒率は10%~30%で4人に1人。転倒リスクのある人は過去に転んだ者は4倍の再転倒率。孤立。閉じこもりも転倒のリスクが大きいと同時に生存者割合も顕著に低下。信号が青になって渡り初めて点滅するようになったらリスク。5種類以上の薬を服用していると転倒のリスクは2倍。体型、栄養状態においてBMIが30以上は転倒リスク、BMIが最近1年で減少傾向者もリスク大。予防として単一の運動で転倒予防効果が明らかにされているのは「太極拳」のみであるが他の運動は組み合わせるのが重要となる。家庭内においての転倒予防はマット、絨毯の端のメクレを固定、夜中のトイレのつまずきにはセンサーライトが有効。移動の導線上にコード類を置かず脇に整理、固定。靴下、靴は座って履く。為になる講義でした。