講座日 令和4年11月7日 13:30~15:30
講師 胎中千鶴講師 (目白大学教授)
令和3年11月Ⅰ日に続き3回目。多くの日本人が知る台湾は親日的で近しい隣人と考えるが、重層的な歴史と文化を持つ社会。豊かな多様性、多元性をもち、ダイナミックに変化し、いつも前に進んでいる。2016年に総統選で勝利し総統に就任した蔡英文は現在までほぼ失敗なく、2024年まで総統を継続の見込み。台湾は極端な学歴社会で蔡英文は台湾大学卒業後、米国、英国の大学でともに法学修士、博士を取得。かたやデジタル担当大臣であるオードリー タンは15歳で中学校中退、19歳でソフトウエア会社を起業。IQは150以上でトランスジェンダーでもある。 「政治を動かすのは民意」という意識が定着しており、投票率は2020年の総統選では75%、若年層で89%。2大政党制(国民党・民進党)が定着している。 中台関係において中国は面子を重んじ、習近平総書記の3期目には統一を悲願としているのに対し、台湾人は民主主義を武器とし、現実的である。ペロシ訪台後の中国の軍事演習は怖くなかったが78.3%。有事の際の米軍出兵を信じないが47.5%だった。なお台湾パイナップルは中国の販売禁止措置により日本でも売られるようになったが3月下旬から1ヶ月が超おすすめとの由。判りやすく台湾をより深く知ることが出来た講座であった。