講座日 令和4年10月17日 13:30~15:30
講師 北田繁樹講師 (東京管区気象台 気象防災部 防災調査課長)
本日のテーマである「気象災害から身を守る」に関し、その説明のために多くの資料を準備頂き、それらの講演を行って頂いた。①最近の異常気象、②予報の精度と原因、③防災気象情報、④命を守るための情報、⑤命を守る行動のそれぞれの説明があった。
気象庁は降水量測定で全国1,300カ所、風向、風速、気温、湿度の観測では全国約840カ所、その他管区気象台、沖縄気象台、航空地方気象台を設置。気象研究所、気象衛星センター、高層気象台、地磁気観測所、気象大学校を置いてあり、かなり力を入れていることが判った。東京の気温は100年あたり2.5℃上昇しており、気温が上がると強い雨が降るメカニズムの説明があった。このままいくと滝のように降る雨の発生頻度が2倍以上になり災害対策の必要性が強調された。「キキクル」は警報の危険度分布で土砂災害、浸水害、洪水の3種が表示され危機確認に有効なので見れるようにしておいてもらいたいとのこと。講演が終わっても、個人的質問者が多く、今回のご講演をきっかけに、“気象災害から身を守る”意識を高めた会員も多かった。