講座日 令和4年4月4日 13:30~15:30
講師 伊藤千尋 (元新聞記者・ジャーナリスト)
ヨーロッパの穀倉地帯と言われるウクライナ。国土のほとんどが平地で、ソ連時代は小麦の98%がウクライナから産出された。しかしながら過去からウクライナは次々に大国に支配分割され13世紀にはモンゴル。14世紀はポーランド、リトアニアに支配され15世紀はコサック軍団。17世紀にはポーランドとロシアに分割。20世紀にはソ連に編入された。小ロシアと呼ばれ、大ロシアに植民地化され、スターリン時代に350万人が餓死させられた歴史を持つ。ソビエト連邦の崩壊に伴い、1991年にウクライナは独立を果たしたがロシアとの軋轢は続き、2014年にクリミヤの併合がなされた。 今回の侵略理由として①ウクライナはロシアの一部でありNATOの拡大は約束違反。②ウクライナ東部のロシア系住民の保護。これは大国が小国を侵略するときの共通の手口で、ドンパス地方は荒野であったが炭田が見つかり、ロシア人を移住させたのが理由であった。ロシアの妄想。プーチンは2日でウクライナを制圧できると誤算しており、ゼレンスキー政権はネオナチで国民を強権支配しており、ロシア軍が入れば住民はもろ手を挙げて歓迎しゼレンスキーは国外亡命すると想定していた。その証拠に初期のロシア兵はパレード服をきて戦闘にきた。昨今はウクライナ侵略状況のニュースばかりですが、過去の歴史、地理的状況、ロシアとの関係など詳しい講座を受け、理解が進んだとの受講者の意見でした。